カテゴリ
以前の記事
2009年 12月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 08月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 04月 17日
金なら無い、
という相変わらずの不況プログラムオフィサーです。 最近では、やはり不況の同僚プログラムオフィサーと、毎週金曜日に ビンゴでも開いて金を集めるか・・・等と相談しだす始末。 (8千万円、何万回ビンゴを開けばいいんだ・・・?) さて、東ティモールのドナーというドナーはまわった観のある私ですが、 ドナー事情も東ティモール独特のものがあります。 まずはオーストラリア、NZ、アイランドという奇妙なトップドナーの存在。 (あっもちろん日本もトップドナーですが、これは当然。) フランス人JPOと二人で「such insignificant countries!!」等と思わず 言ってしまう(おほほ)これらの国の存在が、東ティモールでは意外に大きい。 オーストラリア、NZまでは分かるとしても、アイルランド?と思っていたところ、 その背景には「共通の痛みの歴史」があるらしいです。つまりお互い隣の大国に いいように人権踏みにじられたよなぁ、というところからのアイルランドの 東ティモールへのsolidarityらしいです。なるほど、アイルランド人、えらい。 ところがその隣国インドネシア大統領が先日東ティモールにやってきたのですが、 東ティモール人なんと大歓待・・・。まじかい? 私は生卵が飛び交ったり、NZでチャールズ皇太子にやったみたいな、お姉さん 胸丸出し抗議、みたいなのが起こるのかと思いきや、思い切り友好的に終わって ました。あの恐ろしい占領時代の記憶がそんなにあっさり消えているのが 不思議です。 南アのマンデラに匹敵する東ティモールのシャナナ大統領が、市民に対し 「抗議デモを起こしたら、オレ辞めるからな」とラジオでさんざん脅したから、 というのもあるようだし、小国の限界というのもあるとしても、 それにしても同僚たちも「インドネシア大統領が来る」とウキウキ気味。 不思議でした。 ちなみに元宗主国、ポルトガルも一応トップドナーですが、どうも約束を履行し ないとか送り込んできた専門家がめちゃくちゃだ、などと評判悪し。 なんてったってうちのトンチンカン所長が、口を滑らして 「まぁーポルトガル人専門家?南南協力ね!」 などと言ってしまったくらいですから。 (これにて今後ポルトガル政府からUNDPにお金が入る可能性は皆無となり・・・) ちなみに東ティモールの不幸はやはりポルトガルに植民地にされたことではない でしょうか。これがイギリスだったら今頃それなりに機能する政府が残されて いたりしそうだし、フランスだったらガッポリ仏政府から援助資金がもらえた ところ、「南南協力」のポルトガルですからねぇ・・。 しかもイギリスだったらすんなり英語を公用語にして世界経済にも参入しやす かった、とまでいかなくてもフィリピンなみに労働力を海外に輸出する手が あったでしょうに・・・ (その良し悪しは別として・・・)。 それにしてもPKFもあり、世界各国入り乱れの「国づくり」東ティモールですが、 やはり肝心の東ティモールに統治経験が無い、そこに雨あられの援助というこ とで、かなり難しいものがあります。やはりジェネレーション一つ超えないと 自らの国づくりは無理じゃないかと、分かっちゃいるけど、待ちきれないのが ドナーなんですね。 そう言えば肝心のPKF、本来なら5月末に撤退のはずなのに、未だに もしかしたら12月まで延長とかささやかれ、撤退が決定してません。 民間だったらありえないことですよね。あれだけの人とインフラと公的 責任をおいながら、2ヶ月前にまだその進退が決まってないとは・・・。 もはや国連、組織疲労も甚だしい。身内ながら情けない。 しかしこの東ティモール便り、完璧に政府とドナーの話題に終始していますね。 一般の人はどういう生活しているのか? うーん、実はあまり付き合いがない・・・。 ついに私も若かりし頃小バカにしていた「現地の人と付き合わないトンチンカン 駐在員」に成り下がった(上がった?)ものです。 (我ら不況プログラムオフィサー。お金は無いけど、ガッツはある。)
by nomadm
| 2005-04-17 12:40
| 東ティモール
|
ファン申請 |
||