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2005年 05月 13日
東ティモールではDVDが一枚1ドルということもあり、
今人生で一番映画を見ています。(他に娯楽ないしねぇ。) 最近一番痛かった映画は「Before Sunset」。 同い年くらいの友人達と一緒に見たんですけど、皆一様に「痛っ!」って 感じで・・・。 映画は9年前の「Before Sunrise」の続編で、当時旅先で意気投合して 忘れられない一晩を過ごした23歳のアメリカ人とフランス人の バックパッカーが、32歳になって再会して1日一緒に過ごすって話です。 主人公2人はしゃべり倒すっていうか、ひたすらしゃべってる訳ですが、 なんというか、二人が披露しあう現在の微妙な不幸っぷりが、 「痛ーーー」って感じなわけです。 って言うのも、二人のウィット、人生観、ロマンチストぶり、現在の不幸や 将来の不安がまぁ見事に自分達(ティモールにいる30代前半の人間)に 似ていて・・。 だいたいティモールで働く大方の人間は、普通社会でははみ出し物です。 いい年をして定職にも付かず、結婚もせず、そして妙に理想主義のロマンチストです。 まさに9年前にバックパックをしていた人々が、今東ティモールに吹き溜まってい る、といった感じでしょうか。(ちなみに映画の女性もNGO職員・・。) 負け犬天国のコクーンのような東ティモールで、普段は現実から目を そらしている私たちも、「あの頃バックパックしてた夢見がちな人々は、今頃 いいとこ、こんな感じでしょ?」と映画に見せ付けられ、「あぁやっぱり自分の 今の有様は、このロマンチストでナイーブな性格にあるわけだ・・・」と気づか されるわけです。 世の中にはロマンチストなあまり社会のはみ出し者として生きていく人と、 ロマンチストでも、社会と折り合いをつけて真っ当な人生を生きていく人と、 なんの疑問もなく真っ当な人生が歩める人の3つに分かれるんだろうなぁ、 と思ったりもして・・・。3番目の人は幸せなり。 ちなみに一緒に見てた子(アメリカ人)が、「私40歳になってもお互い 独身だったら、税金対策のために入籍しようね、って約束している友達が いるの。友達で税金対策のために入籍した子が二人いるんだよね」だって。 ・・・・ロマンチストの成れの果てが、税金対策偽装結婚とは・・・・。 しかし、いくら夢見がちな私たちも、そろそろ本当に将来のことを真剣に 考えないとねぇ。 いくら今が楽しくても、怖いのはやはりLonly Death。年を取った時のこと。 以前、開発業界で働く人だけが登録できるon-line「結婚相手紹介サービス」 を開きたいと友人と話していましたが(その名も「ツバイ・バイ」(ドイツ語& 博多弁)もしくは「ドイス・ドス」(ポルトガル語&京都弁)とネーミングも ばっちりだった。)、今ではそれよりも開発業界で働いていた人ばかりが入れる 老人ホームってのはどうだろうと、真剣に考えるようになりました。 なんでもアメリカではゲイだけが入所できる老人ホームが大繁盛らしい ですからねぇ。そうなったら「開発老人ホーム」はやはり「ラ米」棟、「アフリ カ」棟等と地域で分けるか、「キャパデベ」棟、「インフラ」棟など専門分野で 分けるか、悩むところです。(きっと、「あのおむつ交換の下手な看護士の 技術向上をどう支援するか?」「アクションプランを作るのだ!」等と 老いてなおえらそーな入居者ばかりになること間違いなし。) と、今回は妙に内省した東ティモール便り。 それというのもこれといったニュースがティモールに無いせいでしょうか。 (いや実はある。) デモは国民的アイドルの大統領の説得により、無事終焉。 PKFは5月20日の独立記念日をもって、無事撤退。さよならPKF。 今後UNOTILという小規模のオフィスがティモール政府のキャパシティー ビルディングを支援していくことになり、看板も塗り換わりました。 しかしこのUNOTIL(United Nations Office of Timor-Leste)って発音が ポルトガル語、スペイン語、フランス語で「役立たず」を意味する"innutil"に そっくりなんですが、確信犯的自虐的ネーミングなんですかね。 UN、やるなぁ。 それでは今回は、世界のあちこちにいる(含む日本)、はみ出している 皆様の幸せを願いつつ。。。
by nomadm
| 2005-05-13 13:08
| 東ティモール
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